ソウルや京畿道(キョンギド)など首都圏の人口が、早ければ9月にも全国の50%を突破すると見込まれています。
統計庁の資料によりますと、7月1日時点で韓国の人口5170万9000人のうち、49.98%の2584万4000人が首都圏に集中しているとのことです。
また、最近の人口推移をみてみますと、地方から首都圏に毎月およそ1万人が移動しているため、8月から9月の間に、韓国の歴史上初めて、首都圏の人口が地方を追い抜くことが予想されています。
独立後、増加の一途をたどっていた首都圏への人口流入は、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の政策により一時、緩和されましたが、李明博(イ・ミョンバク)・朴槿恵(パク・クネ)政権を経て、再び増加し始めました。
さらに今後も、首都圏の人口は増え続け、2045年には51.6%に達すると見込まれています。
このような首都圏への人口集中を改善するためには、国会や大統領府の一部の機能を地方に移す案や、企業や大学などの地方への移転を積極的に進めるなど、強力な対策が求められるとの指摘が出ています。