北韓の建国記念日「9.9節」を迎えて、中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領が、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長に祝電をそれぞれ送ったことがわかりました。
9日付けの労働党機関紙「労働新聞」などによりますと、習主席は祝電で、「金委員長とともに中朝の伝統的な親善関係を継承、発展させ、両国の友好協力関係が新たな歴史的時期を迎えて、さらに発展するよう取り組むことで、両国とその人民に、より大きな幸せをもたらす用意がある」と述べました。
また金委員長の4回に及ぶ中国訪問と自身のことし6月の北韓訪問について触れ、「私たちの間で示された広範な共通の認識が、積極的に実行されていることを嬉しく思う」としています。
一方、プーチン大統領は祝電で、「ロシアと北韓の親善関係は建設的な性格を帯びている。私たちのことし4月のウラジオストクでの会談がそれを完全に裏付けた」と述べました。
また「私は、双務主義にもとづく対話や協力をより一層発展させることが、両国人民の利益になり、韓半島や東アジア地域の安全や安定を強固なものにするのに貢献すると確信している」としています。
一方、北韓メディアは9日午前、「9.9節」の意味を振り返り、内部の結束を強調するメッセージを報じましたが、記念行事については取り上げませんでした。
7日に台風の直撃を受け、その被害の復旧に追われていることや、ことしが節目の年ではないことから、記念行事は最小規模で行われたものとみられます。