致死率が極めて高い豚の伝染病、アフリカ豚コレラが23日、京畿道(キョンギド)金浦(キンポ)市のある養豚場で3例目の感染が確認され、漢江(ハンガン)より南側にも伝染したことがわかりました。
農林畜産食品部は23日午前、金浦市のある養豚場で4頭の母豚に流産の症状が見られたことから精密検査を行ったところ、アフリカ豚コレラに感染していたことがわかったと明らかにしました。
17日に京畿道坡州(パジュ)市で初めて感染が確認されてから、漢江よりも南側でアフリカ豚コレラが発生したのは、これが初めてです。
この養豚場は、坡州の養豚場からはおよそ13.7キロ、2例目の京畿道漣川(ヨンチョン) 郡の養豚場からは45.8キロほど離れていて、調査の結果、1、2例目との疫学的な関連性は認められなかったということです。
しかし、これまで漢江よりも北、北韓との軍事境界線近くでのみ発生したアフリカ豚コレラが、最高水準の防疫対策をとっているなかで漢江の南側にまで拡散したことから、すでにウイルスがより広い地域に広がっている可能性が高く、今後のさらなる感染拡大への懸念が高まっています。
防疫当局は、現在行っている、感染が確認された養豚場の半径3キロ以内の養豚場で飼育されている豚に対する殺処分のほかにも、さらに強い防疫・警戒態勢をとる方針です。