国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で、旧日本軍慰安婦を象徴する少女像などが展示された企画展「表現の不自由展・その後」が抗議を受けて中止となった問題で、愛知県は30日、企画展の実行委員会と展示を再開することで合意しました。
展示再開を求めていた企画展の実行委員会が9月30日、名古屋地方裁判所に対して申請していた展示再開を求める仮処分を取り下げ、10月6日から8日までに再開することで芸術祭実行委員会と和解したためです。
「表現の不自由展・その後」は、日本の公共美術館に少女像が展示された初めての展示で、8月1日に始まりましたが、少女像のほかにも昭和天皇の肖像写真を燃やすビデオ作品の展示などがあったため、抗議や脅迫が相次ぎ開幕3日で中止に追い込まれました。
「あいちトリエンナーレ2019」は10月14日に終わるため、少女像が再び展示される期間は1週間ほどになる見通しです。