台風18号が韓半島を直撃し、慶尚北道(キョンサンブクト)を中心に、川の氾濫や地滑りなどで10人が死亡、4人が行方不明になっています。
台風18号は、2日夜9時40分に韓半島南西部の全羅南道(チョンラナムド)に上陸し、慶尚北道を通過して、3日午前6時ごろ慶尚北道蔚珍(ウルチン)郡付近から東の海、東海(トンヘ)へ抜けました。
蔚珍郡では、1971年に観測が始まって以来最大の1時間104.5ミリの雨量を記録するなど、合わせて555ミリの豪雨となりました。
また同じ慶尚北道の盈德(ヨンドク)郡で382ミリ、浦項(ポハン)市で332ミリの雨が降りました。
政府の中央災害安全対策本部によりますと、この大雨で慶尚北道では、川の増水で流されたり、地滑りで住宅が崩れたりして8人が死亡し、隣の江原道(カンウォンド)でも住宅が崩れて2人が死亡しました。
また慶尚北道奉化(ポンファ)郡では、土砂崩れによって観光列車が脱線しましたが、乗っていた19人の乗客にけがはありませんでした。
空の便は、3日午前6時にはすべて再開されましたが、海が荒れているためフェリーの運行再開は遅れています。
また今回の台風で、洛東江(ナクトンガン)上流のダムの放流と河口での満潮が重なったため、下流にあたる釜山市(プサン)には7年ぶりに洪水注意報が出されましたが、大きな被害はありませんでした。