韓国の京畿道漣川郡(キョンギド・ヨンチョングン)の非武装地帯(DMZ)で発見された野生のイノシシの死骸からアフリカ豚コレラのウイルスが検出されました。
環境部は3日、北韓との軍事境界線に近い京畿道漣川郡の非武装地帯(DMZ)で2日、野生のイノシシが死んでいるのが見つかり、そのイノシシがアフリカ豚コレラに感染していたことが確認されたと発表しました。環境部は、中国でアフリカ豚コレラが発生した去年8月以来、野生のイノシシのウイルス検査を行っていますが、アフリカ豚コレラのウイルスが検出されたのは今回が初めてです。
このイノシシは、軍事境界線の南側にある南方限界線から北の方へ1.4キロ離れた地点で発見されました。
関係者は、このイノシシがDMZから鉄条網を越えて韓国側に入った可能性について「科学的な警戒システムを備えているため、韓国側に(イノシシが)移動するのは不可能だとみているが、あらゆる可能性を念頭に置いて警戒を強化する」と述べました。一方で「北側の北方限界線に設置された鉄条網は十分に堅固だとはいえないため、北からDMZの内側に野生動物が移動するのは可能だとみられる」と説明しています。