韓国では、胃がん、肝がん、乳がん、子宮頸がん、大腸がんの5大がんで治療を受けた20代がこの5年間で45%増え、全体のがん患者の増加率の2倍を上回ったことがわかり、若年層の健康管理対策が急がれています。
健康保険審査評価院が6日、国会の保健福祉委員会に提出した資料によりますと、5大がんで治療を受けた患者は、2014年の55万5105人から去年66万6029人に20%増えたということです。
5年間の5大がんの患者の増加率を年齢別に見ますと、10代が17.6%、20代が44.5%、30代が12.9%、40代が13.7%、50代が13.6%、60代が28.2%、70代以上が26.1%となっていて、なかでも、20代は、2014年に3621だったものが去年2万1741人と、増加が目立ちました。
がんの種類別に見ますと、20代は、子宮頸がん患者が65.1%、大腸がん患者は30.3%それぞれ増えました。
一方、全体の5大がん患者の増加率がもっとも高かったのは、乳がんで、5年間で40%増えました。
続いて肝がん16%、子宮頸がん15%、大腸がん13.7%、胃がん9.4%の順でした。
性別には、女性の増加率が25.8%で、男性の12%の2倍を上回りました。
保健福祉委員会は、「がんは韓国国民の死亡原因の1位となっていて、おととしには人口10万人あたり153.9人ががんで亡くなっている。なかでも20代のがん患者が44.5%も増えたことがわかり、政府の対策が急がれる」と指摘しました。