アメリカ国務省で北韓との非核化交渉を担当するビーガン北韓担当特別代表が、国務省副長官に指名される見通しだと、AP通信が現地時間の28日、アメリカ政府関係者の話として報じました。
それによりますと、ビーガン氏は今週中に国務省の副長官に指名されるとみられるということです。
AP通信は、ビーガン氏の副長官指名は、先月中旬ごろに行われる予定でしたが、「ウクライナゲート疑惑」をめぐる国務省内部の混乱などでずれ込んだと分析しています。
国務省副長官のポストは、前任者がロシア駐在アメリカ大使に指名されたことで空席となっており、ビーガン氏が副長官に任命される可能性については、8月から取りざたされていました。
副長官になっても、北韓との交渉を引き続き担当する可能性があるとみられています。
その場合、副長官への昇格は、交渉を有利に運べる可能性がある一方で、国務省ではポンペイオ国務長官に次ぐポストとなることから、北韓との交渉だけに集中するのは難しくなるとの見方も出ています。