個人がインターネットを自由に利用できているかを評価する「インターネット上の自由度ランキング」で、韓国は65か国のうち19位となりました。
アメリカの国際NGO「フリーダムハウス」は5日、インターネットやデジタルメディアにおける言論、表現の自由度を評価した「インターネット上の自由度ランキング」の2019年版を発表しました。
評価項目は3つに別れ、インターネットへの自由なアクセス(25点)、コンテンツに対する制約の有無(35点)、ユーザー権利の侵害(40点)です。韓国は、100点満点のうち64点を獲得し、同じく64点のナイジェリア、アンゴラ、 チュニジア、ブラジルに並んで19位となりました。
韓国は、中でもユーザー権利の侵害に関する評価で40点満点のうち19点と、低い評価を受けました。フリーダムハウスは「韓国では、ネット上で女性がフェミニズム運動を支持したという理由で誹謗・中傷される傾向があり、これは非常に懸念される事態だ」と指摘しました。また、超小型カメラを使った隠し撮りや、性的な画像を、相手の承諾を得ずに、インターネットに流出させるリベンジポルノなどの犯罪が増加していることに触れ「韓国の女性は、ネット上で性別を理由にした差別やハラスメント、暴力にさらされている」と分析しました。
今回のランキングで1位となったのはアイスランドで94点を獲得しており、次いでエストニア、カナダがそれぞれ2位、3位でした。中国は10点と、4年連続で最下位となりました。フリーダムハウスは「中国政府は香港で続いている市民デモへの参加呼びかけがSNS上で広がるのを統制するため、かつてないネット検閲を行っている」と指摘しました。