金剛山（クムガンサン）観光地区の韓国側施設の撤去を求めてきた北韓に対して、韓国政府は施設を点検する代表団の派遣を北韓に提案しました。
統一部は、韓国当局と観光事業者からなる施設点検チームの北韓訪問を提案する通知文を5日午前、開城（ケソン）の南北連絡事務所を通じて北韓に送りました。
統一部の報道官は、定例の会見で、金剛山観光事業をめぐる問題の解決策を見出すためにも、施設の安全点検は欠かせない手続きだと強調しました。
報道官によりますと、政府はこの問題を南北の協議と合意によって解決しなければならないと考えていて、施設点検チームの北韓訪問は、南北が提起している様々な問題を議論するためのものだということです。
通知文には具体的な訪問日程は示されておらず、北韓側との協議によって決める方針だということです。
訪問団に含まれる事業者については、現代峨山（ヒョンデアサン）と他の事業者を含むかどうか、今後具体化すると説明しました。
韓国政府は韓国側施設の撤去を求める北韓に対して先月28日、実務会談を提案する通知文を送りましたが、北韓は翌29日にこれを拒否していて、今回はこの問題をめぐって送った2回目の通知文となります。