育児休暇を取得した女性従業員の10人のうち4人が、育児休暇を理由に昇進審査などで差別を受けたと感じていることが調査で分かりました。
韓国女性政策研究院は、ことし6月から7月にかけて、育児休暇を取得した経験のある男性221人、女性541人、合わせて763人の従業員を対象に育児休暇の実態調査を行いました。21日に発表された調査結果によりますと、育児休暇を理由に昇進審査で差別を受けたと答えた人は、女性39.3%、男性21.7%でした。また、育児休暇の取得を理由に社内評価で差別を受けたと答えた人は、女性34.1%、男性は24.9%でした。
差別を受けた理由についてどう考えているか尋ねたことろ「休職による業務ブランク」が27.1%と最も多くなっています。差別を受けても何の対応を取らなかった理由については「問題提起しても解決できないと思ったから」が40.4%と最も多く、「人事や昇進などで不利益を受けるかもしれないから」が30.4%と2番目に多くなっています。
一方、育児休暇制度の満足度について尋ねたところ、女性より男性の方が満足度が高くなっています。育児休暇のおかげで「家族との関係がよくなった」と回答したのは男性が95.0%、女性は83.4%で、「仕事もはかどり、集中力も上がった」と答えた人は男性が81.9%、女性が76.3%でした。