中国の王毅外相が、来月４日から２日間、康京和（カン・ギョンファ）外交部長官の招きで韓国を公式訪問すると、28日、外交部が明らかにしました。
王毅外相は、４日午後に康長官と外相会談を行うほか、５日には文在寅（ムン・ジェイン）大統領と面談する方向で調整を進めているということです。
王毅外相は、来月下旬に中国で開かれる韓日中首脳会談をきっかけに行われる文大統領と中国の習近平国家主席による韓中首脳会談の日程を調整し、習主席の韓国訪問についても議論するとされています。
さらに両国の外相会談などでは、K-POPや韓国ドラマなど韓流文化の中国への流入を制限する「限韓令」や韓国への団体旅行の禁止などの措置を解除することについても議論されるとみられ、アメリカの高高度迎撃ミサイルシステム「サード（THAAD）」の韓国配備をめぐる対立以降冷え込んでいた韓中関係が改善に向かうかに注目が集まっています。
外交部当局者は、「今回の訪韓は、韓中関係の新たな発展に向けて外交当局間の疎通を強化することで、戦略的パートナー関係を充実させるきっかけになると期待している」と明らかにしました。
王毅外相が韓国を公式に訪問するのは、2014年５月以来およそ５年ぶりで、「サード」の韓国配備をめぐる対立以降、初めてです。