インターネットに掲載されるエンターテインメント記事に寄せられるコメントについて、 韓国人の多くがコメント機能を廃止すべきであると考えていることが調査で分かりました。
ネット上で悪質な書き込みによって精神的被害を受けてきた元アイドルのソルリとク・ハラが自ら命を絶ったことを受け、韓国では誹謗・中傷などの悪質な書き込みからユーザーを守る対策が必要だとの声が高まってるなか、韓国のメディア研究センターは、20歳以上の男女1000人を対象に、ネット上の記事などに寄せられるコメントなどに対する意識調査を行いました。
その結果、ネット上のエンターテインメント記事に寄せられるコメント機能について「必ず廃止すべきである」と答えた人は49.3％、「廃止する必要があると若干考えている」と答えた人は35.7％と、合わせて85％が廃止するべきだと考えていることがわかりました。
エンターテインメントの他、政治や事件・事故などに関する記事もコメント機能をなくすべきだと答えた人は55.5％と半分を超えています。
また、ソルリとク・ハラの悲報は、悪質な書き込みが一因となったと考えている人は98.1％に上りました。そのうち「大きく影響を与えた」と答えた人は72.6％、「ある程度影響を与えた」と答えた人は25.1％でした。
今回の調査の担当者は「ネット上の書き込み機能は、健全な意思疎通や情報のやり取りを可能にする役割を果たすべきであるが、現在、書き込み機能は、そのような役割を果たせておらず、深刻な副作用や弊害を招いている。より生産的な方法で活用されるよう適切な対策が求められる」と指摘しました。