韓国のプロ囲碁棋士、李世乭(イ・セドル)九段は18日、韓国製の囲碁人工知能(AI)「ハンドル」との対局第1局に臨み、92手で黒番中押し勝ちを収めました。
先月、今年をもって引退すること表明した李世乭九段はこの日、引退前の最後の対局としてAI囲碁棋士、ハンドルとの対局1局目に臨みました。李世乭九段は、2016年にも囲碁AIと対局しています。当時対局した囲碁AI「アルファ碁」との対局で 1勝4敗となり、プロ棋士の中で唯一アルファ碁に勝利した棋士として知られています。
今回、李世乭九段が対局したハンドルは、2017年に公開された囲碁AIで、今年1月に5人の九段と5回連続で対局し、全勝しました。8月に中国で開催された囲碁AIの世界大会では3位となりました。
この日の対局は置き石を2つ置いた2子局、コミ7目半と李世乭九段に大きなハンディを与える方式で行われました。しかし、ハンドルは中盤で自らの石が包囲されていることを把握できないというミスを犯して形勢を崩し、李世乭九段の92手の中押し勝ちとなり、あっけなく勝負がついてしまいました。
李世乭九段は19日と21日にもハンドルと対局します。