去年、大学または大学院を卒業した人の就業率は67.7%と、前年に比べ小幅な上昇となりましたが、女性の就業率は平均に及ばず、男女の間での格差が目立っています。
教育部は26日、「2018年・高等教育機関卒業者就業統計調査」の結果を発表しました。この調査は、全国の大学または大学院の新卒者55万5808人を対象に、2018年12月31日時点の就業・進路状況について調べたものです。調査によりますと、このうち就業していた人は33万2839人と、就業率は67.7%で、前年の66.2%より1.5ポイントと、小幅に上昇しました。
一方、男女別に見てみますと、男性の新卒者の就業率は69.6%と平均を越えましたが、女性の新卒者の就業率は66.0%と、男女の格差が広がりました。前年の男女別の就業率は、男性67.8%、女性64.8%で、前年に比べ、男女とも就業率が上昇しましたが、男性の増加幅、1.8ポイントに比べ、女性の増加幅は1.2ポイントと小さくなっています。
男女の就業率の格差は2015年、2.9ポイントから2016年、2.6ポイントと縮まりましたが、2017年には3.0ポイント、2018年には3.6ポイントと、この3年間格差が広がっています。