文在寅(ムン・ジェイン)大統領は14日、新しい年の国政運営の方向を示す質疑応答形式の記者会見を開催しました。
文大統領は、尹錫悦(ユン・ソギョル)検察総長を信頼しているかという最初の質問に対して、「検察総長が改革の先頭に立たなければ、捜査慣行や組織文化の変化を導き出すことはできない」と答えました。
そのうえで、被疑事実の公表など、検察が強力な権力を行使していると国民が感じているため、改革が求められるとしました。
また、捜査において権力に屈しないという観点で、尹検察総長はすでに国民の信頼を得ていると述べました。
最近発表された検察幹部を大幅に入れ替える人事については、「検察の捜査権が尊重されなければならないように、長官と大統領の人事権も尊重されるべきだ」と述べました。
そのうえで、尹検察総長が法務部で人事案を作って見せてくれたら、それに対する意見を提示することができるとしたことについては、人事プロセスに逆行するものだと指摘しました。
また、不動産市場については安定化しているとし、庶民が違和感を感じてしまうくらい急激に上昇した不動産価格は、元に戻すべきであると述べました。
一方、北韓問題と関連し、「南北、そして米朝間対話は、現在楽観視できない状況ではあるが、悲観的に考える段階ではない」と述べました。
また、「トランプ大統領が、韓国政府に金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長に誕生日メッセージを送ってほしいと要請した後、それだけでは不十分だと判断したのか、北韓に親書を送った」とし、「これについても前向きに評価する」としました。
北韓はその後、対話の扉を閉ざしていないことを明らかにしており、南北関係も、対話を通じて協力する努力を今も続けているとしました。