国防部は16日、陸軍の男性下士官が性別適合手術を行い、今後の任務が可能かどうかの審査を行うと明らかにしました。
国防部や人権団体によりますと、下士官は去年12月に休暇を取得し、海外で性別適合手術を受けました。
住民登録上の性別を女性に変更するための申請も裁判所に提出したということです。
下士官は女性として、現在所属する戦車部隊での任務継続を希望していますが、国防部は関連法令にもとづいて今後の任務が可能かどうかの審査を行うとしています。
軍関係者によりますと、服務中の軍人が性別適合手術の後も服務を続けることを希望したのは軍創設以来初めてです。
この副士官は、去年海外で手術を受けて部隊に戻ったあとに軍の病院で検査を受け、「心身障害3級」の判定を受けました。
法律や軍の規定では、軍病院で障害等級判定を受けた軍人に対しては除隊審査を行うよう定めていますが、男性として入隊した者の性転換後の服務についての規定はなく、国防部は、今後、関連する法律の改正の必要性を検討するとしています。
支援する人権団体は、性別適合手術を理由に除隊させてはならないと訴えています。