文在寅(ムン・ジェイン)大統領が28日、ソウル市内の国立中央医療院を訪問し、新型コロナウイルスに対応している医療現場の最前線を視察し、医療スタッフを励ましたと、大統領府青瓦台が明らかにしました。
文大統領は、旧正月から復帰後、初めての公式日程として、中央感染症専門病院に指定されている国立中央医療院を訪れました。
これは、政府を挙げて感染症の拡散防止に取り組むとした文大統領の意思が反映されたものとみられます。
文大統領は前日の27日、緊急対策会議を開き、中国・武漢からの入国者に対する全数調査を指示しました。
また、「感染症の拡散防止に総力を挙げて取り組む」としたうえで、「2次感染を阻止するための先制的な措置をとるべきだ」と強調しました。
青瓦台は、今月30日に予定されていた保健福祉部と女性家族部など社会分野を担当する政府機関による大統領への業務報告を延期させ、感染症の拡散防止に総力を傾けるよう指示しました。
また、コントロールタワーを担当している国家危機管理センターのほかにも、青瓦台の内部にタスクフォース(TF)を稼動させ、状況を緊密に共有するとしています。