韓国のインターネットサービス大手「NAVER（ネイバー）」の去年の売上げが初めて6兆ウォンを超えましたが、日本の子会社「LINE」の営業損失などで営業利益は7100億ウォンにとどまったことがわかりました。
NAVERが30日、発表した2019年の連結決算によりますと、去年の売上げはおととしより18%増えて、6兆5934億ウォンと、初めて6兆ウォンを超えました。
2015年に3兆2539億ウォンだったものが、わずか4年で2倍になりました。
しかし、営業利益は24.7％減少して7101億ウォンにとどまりました。
韓国国内の事業部門では3142億ウォンの黒字となりましたが、「LINE」など、そのほかの事業部門で1407億ウォンの赤字となり、全体の収益が落ちました。
「LINE」の営業損失について、業界では「日本のモバイル決済市場を先取りするため、マーケティングに莫大な費用をつぎ込んだため」とみています。
ただ、LINEの業績不振は今後、改善される可能性が高いとされます。
日本でモバイル決済市場をめぐって激しい競争を繰り広げていた「Yahoo! JAPAN」と経営統合に合意しているためです。
NAVERは、「今後も韓国国内の事業の競争力を強化しながら、アメリカや日本での新たなビジネスチャンスを生かし、さらに飛躍する機会にしたい」と話しています。