新型コロナウイルスの感染拡大で、中国以外の第3国での感染が疑われる患者が確認されたことを受けて、丁世均(チョン・セギュン)国務総理は、「中国からの入国者以外でも検査強化を支援する」と明らかにしました。
4日、国内で感染が確認された16人目の感染者は、先月タイを旅行したあと、帰国して感染が確認されましたが、中国武漢を訪れたことがなかったため、空港で特別検疫の対象からは除外されていました。
12番目の感染者に続いて、第3国での感染が疑われるため、中国以外の国からの入国者も自発的な申告をすべきだとの声が一部で出ています。
これを受けて丁総理は5日、国会で「中国湖北省だけでなく、周辺の状況を綿密に確認して必要な措置をとる」としたうえで、「中国からの入国者以外にも必要であれば検査の強化を支援する」と述べました。
韓国は、4日午前0時から、入国前の14日間に、中国武漢を含む湖北省に滞在したことのある外国人について入国を拒否する措置をとっていますが、丁総理の発言から、湖北省以外の地域からの入国者にも検査を行うだけでなく、入国拒否の対象を拡大する可能性もあると見られます。