新型コロナウイルスの感染拡大を受けて献血者が減り、韓国の輸血用血液の備蓄量が適正水準以下に落ちたことがわかりました。
輸血用血液を安定的に供給するためには、1 日平均の使用量のほぼ3 日分の備蓄を目安としています。
大韓赤十字社の血液管理本部によりますと、韓国国内で新型コロナウイルスの感染者が初めて確認された先月20日以降、献血者数が減り、輸血用血液の備蓄量が5日、初めてこの目安を下回ったということです。
2002年にSARS=重症急性呼吸器症候群、2015年にMERS=中東呼吸器症候群の感染が広がった際もこの目安以下には落ちることはありませんでした。
このため血液管理本部は5日、輸血用血液の備蓄量のレベルを「供給危機」の段階に引き上げました。
献血を取り消した団体は先月21日から今月4日まで、合わせて199団体にのぼり、同じ期間に個人の献血者も1万7500人減っています。