韓国の天然記念物で、絶滅危惧種に指定されているゴーラルが、東南部の大邱(テグ)に生息していることが初めて確認されました。
国立大邱科学館によりますと、大邱の山間地域で調査をしていたところ、ゴーラルのものとみられる動物の糞や毛などが見つかり、遺伝子を分析した結果、ゴーラルのものであることがわかりました。
ゴーラルは、主にDMZ=非武装地帯や雪岳山(ソラクサン)など、北東部の江原(カンウォン)地域に生息しており、地理的に大きく離れている大邱で生息が確認されたのは今回が初めてです。
国立大邱科学館は、「大邱の周辺にある山は急な坂や、岩石が多いため、ゴーラルが生息するのに適している」と説明し、「韓国でおよそ1000頭しか残っていないゴーラルは、国際的に保護 種として指定されている。今回大邱で生息が確認されたのは学術的にも研究する価値がある」と述べました。