韓国開発研究院＝KDIは、新型コロナウイルスの感染拡大が景気にある程度のマイナスの影響を与えるのは避けられないとする分析を発表しました。
KDIが発表した2月の「経済動向」によりますと、「新型コロナウイルスが今後どう展開するか不透明であるため、マクロ経済に与える影響を、現時点では定量的に推定するのは難しい」としたうえで、「新型コロナウイルスの感染拡大が、景気回復における制約となる可能性がある」と分析しました。
韓国経済の状況について、KDIは、「景気不振は改善されたが、新型コロナウイルスの感染拡大により、景気の不確実性がさらに増した」とし、「まず観光業界で、マイナスの影響が表れるだろう」との見通しを示しました。
中東呼吸器症候群＝MERSが発生した2015年には、6月から３か月間、外国人観光客が、前の年に比べて45.5％減少し、サービス業の生産は年平均で0.8ポイント減少しました。
またKDIは、中国製部品の需給に支障が出る場合、国内の鉱工業生産の一部にも影響が出る可能性があると指摘しました。