韓国の消費者物価上昇率は、主要国の中で比較すると17年の15位から去年は33位の低い上昇率となり、ここ2年で急落したことがわかりました。
経済協力開発機構＝OECDが10日発表した統計によりますと、去年韓国の消費者物価上昇率は、統計を取り始めてから最も低い0.4％となり、OECD加盟国36か国の中で33位となりました。
韓国よりも物価上昇率が低いのは、0.2％のギリシャと0.3％のポルトガルのみとなっています。
スイスは、スイスフランの切り上げが影響し、韓国と同じく0.4％となりました。
また、90年代以降、長期的なデフレを経験した日本は0.5％で、韓国を上回る結果となりました。
韓国の消費者物価上昇率は、2017年は1.9％を記録してOECD加盟国のなかで15位でしたが、2018年には1.5％に減少して26位となり、去年は0.4％で最下位圏内にまで落ちたことになります。
これについて専門家らは、ことし1月の消費者物価上昇率が1.5％を記録して上向いたが、新型コロナウイルスの影響で国内での消費が減り、物価上昇率が再び下がる可能性があると見込んでいます。