新型コロナウイルスによる感染問題を受け、韓国政府はクルーズ船の韓国への入港を一時的に禁じることを決めました。
新型肺炎に関する中央対策本部が10日発表したところによりますと、政府は10日の対策本部の会議で、感染症の拡散防止のためクルーズ船の入港を一定期間、禁じることを決めたとうことです。
閉ざされた空間のクルーズ船内で感染症が広がる危険性が相対的に高いと判断したため、ということです。
これにより、釜山(プサン)や済州(チェジュ)などを含む韓国の港に入ってくるクルーズ船は入港が禁止されますが、給油や必要物資の供給などクルーズ船の乗員乗客が下船しない場合は入港が認められるということです。
11日と12日に南部の釜山(プサン)港に入る予定だったクルーズ船2隻は入港が取りやめになりました。
一方、新型コロナウイルスの集団感染が起きているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」では、10日までに135人の感染が確認されています。
このクルーズ船には韓国人が乗客9人と乗員5人の合わせて14人乗っていますが、今のところ、感染の疑いがある人はいないもようです。
この14人について、中央事故収拾本部は11日、韓国に移送する計画はないと明らかにしました。
中央事故収拾本部は「日本は医療システムが整った国で、日本当局も適切な措置を取る努力をしている。韓国への移送を議論するのは早いと判断している」と説明しています。