イギリスの格付け会社、フィッチ・レーティングスは12日、韓国の国債格付けを上から4番目に高い「AAマイナス」で据え置き、見通しを「安定的」としました。
フィッチは、「韓国は、北韓と関連する地政学的リスクや高齢化、生産性下落による中期的で構造的な課題があるが、 財政管理や安定的なマクロ経済の運営で堅固さを見せている」と説明しています。
一方、フィッチは、北韓問題や４月の総選挙など今後の見通しについて、「南北間の交流拡大に向けた努力が振るわず、国連の対北韓制裁が経済統合の進展における障害となっている」としたうえで、「総選挙で野党が勝利する場合、政府が進める所得主導成長や北韓との交渉などに向かい風が吹きかねない」と指摘しています。
フィッチは、2012年９月に韓国の国債格付けを「Aプラス」から「AAマイナス」に１段階格上げして以来、８年間据え置いています。