アメリカ政府は、国内で初めて新型コロナウイルスによる死者が出たことを明らかにするとともに、韓国の大邱に対する渡航注意情報を４段階のうち最も高い「渡航中止」に引き上げました。
トランプ大統領は、現地時間の29日、ホワイトハウスで緊急の記者会見を行い、持病を患っていた西部ワシントン州の50代の男性が死亡したことを明らかにしました。
アメリカで新型コロナウイルスに感染した人の死亡が確認されたのは初めてで、アメリカのCDC疾病対策センターは国内での感染拡大に警戒を強めています。
こうしたことを受け、アメリカ政府は感染の拡大を防ぐための新たな措置として、感染者が多い韓国南東部の大邱市、イタリア北部のロンバルディア、ベネトに対して、渡航注意情報を４段階のうち最も高い「渡航中止」に引き上げると発表しました。
ただ、韓国とイタリアに対する渡航注意情報は、4段階のうち上から2番目の「渡航見直し」に維持しました。