韓国で新型コロナウイルスの感染が広がっていることから、中国やベトナムなど海外で新型コロナウイルスの防疫措置のため海外で隔離されている韓国人の数が、およそ1200人に達していることが分かりました。
外交部が3日、明らかにしたところによりますと、3日午前の時点で、新型コロナウイルスの防疫措置のため海外で隔離されている韓国人は、中国でおよそ960人、ベトナムでおよそ270人など、合わせて1200人にのぼっています。
隔離されている韓国人は、ほとんどが現地に住んでいる人で、渡航者は一部だということです。
中国では、韓国からの渡航者を14日間隔離している地域が増えており、広東省では、隔離に伴う費用を渡航者に負担させるとしています。
これを受けて外交部関係者は3日、「こうした隔離されている韓国民を支援するために、隔離されている韓国人が多い地域に対応チームを派遣する案を検討している」と述べました。
また外交部は、韓国からの渡航者の入国を制限する国が増えていることから、現在、アメリカ行きの航空機への搭乗前に発熱チェックなどを行うようにしていますが、これを他の国に向かう航空機にも適用し、出国前検査を強化する案を検討しています。
大韓航空とアシアナ航空は、先月28日からアメリカ行きの乗客を対象に、航空機に乗る前に発熱検査と健康状態の問診を行っています。