アメリカ陸軍が、新型コロナウイルスの軍内での感染やアメリカ国内への流入を防ぐため、韓国駐留アメリカ軍の将兵やその家族に対して、移動を制限していることがわかりました。
韓国駐留アメリカ軍司令部は現地時間の8日、ツイッターで「アメリカ陸軍が韓国から出国または韓国国内で移動するすべての将兵とその家族に対して移動禁止を指示している」と明らかにしました。
その理由としてウイルスの感染拡大への懸念を挙げ、アメリカで専門的軍事教育を受ける予定の将兵も対象となるとしました。
また「アメリカ陸軍の指示はただちに効力が生じ、5月6日まで有効で、さらなる指示があれば、さらに延長される」と説明しました。
アメリカは有事の際に迅速かつ機動的に対応できるように、海外に駐留する兵力の一部を循環させて配備していて、韓国駐留アメリカ軍も陸軍や空軍の一部の兵力を最長で9か月ごとに本土の兵力と交代させています。
今回の移動制限措置が、韓国駐留アメリカ軍の循環配備の日程などにも影響を及ぼすか関心が集まっています。
アメリカ国内では、新型コロナウイルスの感染者がこれまでに33の州で470人出ていて、死者は21人となっています。