去年、韓国の小学生が塾や習い事のために使う費用、いわゆる学校外教育費は、調査をはじめた2007年以来、最も大きく増加しました。
韓国政府が12日に発表した「2019年・小中高の学校外教育費調査」によりますと、去年1年間に、小学生の学校外教育費の総額は、9兆6000憶ウォンと、前の年より11.8%増え、調査をはじめた2007年以来、最も大きく増えています。
中学生と高校生の前年比増加率が去年、それぞれ5.2%、4.2%だったことと比較すると、小学生の11.8%は、目立っています。
その背景について、教育部は、去年入学した小学生が前の年より1.3%増えたほか、共働き世帯が、他に子供を預ける場所が見つからず、テコンドーなどの習い事教室に通わせていると説明しました。
調査によりますと、小学生の子供を持つ保護者のうち、子供にスポーツや芸術系の習い事をさせる理由について、子供の保育を任せられるからと答えた人は、15.3%と、前の年より0.8ポイント上昇しました。学習塾に通わせる保護者も、同じように答えた人は、10.8%と、前年より0.7ポイント上昇しています。
教育部は、共働き世帯が、放課後にも子供を預けられる施設を必要としている一方、子供を預けられる公共施設のサービスは、充実していないと指摘しました。