新型コロナウイルスによる大規模な集団感染が起きたソウル九老(クロ)区のコールセンターに次いで、大邸(テグ)でもコールセンター8か所で集団感染が確認され、いわゆる「高リスク事業所」での感染拡大が懸念されています。
疾病管理本部とソウル市によりますと、ソウル市内で大規模な集団感染が確認された九老区のコールセンターに関連した感染者は11日午後11時現在で99人にまで増えました。
一方、先月から今月にかけて大邸地域のコールセンター13か所の従業員57人に感染が確認された事実も明らかになりました。
このコールセンターの感染者57人のうち10人は、最大規模の集団感染が発生した「新天地イエス教会」の信徒だったことが確認され、地元メディアではコールセンターの感染も新天地イエス教会から始まったものと推定されるとしています。
これを受けて政府は、防疫の死角となっていたコールセンターだけでなく、カラオケやネットカフェなど高リスク事業所に対するガイドラインを設けると発表しました。
また、ソウル市など全国17の自治体は、コールセンター740か所に対する全数調査を実施する計画だということです。
とくに、ソウル市の朴元淳(パク・ウォンスン)市長は11日、状況によっては「営業禁止」を検討すると明らかにしました。