韓国政府は、新型コロナウイルスの検査に使う検体採取キット5万1000個をアラブ首長国連邦(UAE)に輸出しました。
新型コロナウイルスの感染が拡大してから韓国で開発された検体採取キットを海外に輸出したのは今回が初めてです。
青瓦台の報道官によりますと、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が今月5日にUAEのムハンマド・ビン・ザイド皇太子と電話で会談した際、新型コロナウイルスに関する両国の協力方策について話し合い、その後今月7日にUAE側から外交ルートを通じてキットを購入したいと要請してきたため、外交部が先週末に 検体採取キット5万1000個を輸出したということです。
これについて青瓦台は、今回の検体採取キットの輸出は、国際協力の一環であり、外交手段を用いて新型コロナウイルスにどう対応すべきか、その方向を示すものでもあるとしています。
一方、UAEに輸出したキットが、診断キットではなく鼻やのどから採取した分泌物を検査機関に送る際に使われる「輸送容器」だとする報道について青瓦台は、「検査キットは、採取キットと診断キットの2種類に分かれており、今回UAEに輸出したのは採取キットだ」と説明しました。
韓国は、すでに17か国に検査キットを輸出しており、採取キットのみを輸出したのはUAEが初めてです。