首都圏の教会を中心に集団感染が相次いでいるのを受け、京畿道が新型コロナウイルス感染の予防規則を守っていない京畿道内の教会137か所に対して、初めて密集空間での集会を一時禁止する行政命令を出したことが分かりました。
李在明(イ・ジェミョン)京畿道知事は、感染予防規則を守らない場合、集会を全面禁止するしかないとする立場を明らかにしました。
李知事は17日、自身のフェイスブックを通じて、「宗教集会の全面禁止を検討していたが、自主的に感染防止に取り組めるとする宗教界の意見を反映し、▼発熱やせきなど症状の確認▼手の消毒▼マスクの着用などを義務付け、規則を守らなかった場合には集会制限命令を出すとしたが、これを守っていなかった教会が137か所もあった」と述べました。
そのため京畿道は17日、この137か所の教会に対して、密集した場所での礼拝を29日まで禁止する行政命令を発令しました。
この行政命令に違反して新型コロナウイルスの感染者が発生した場合、防疫作業と治療費に要した経費を請求できる求償権を行使することができます。
集団感染が発生した新興宗教団体「新天地イエス教会」をのぞき、一般の宗教施設に対して行政命令が出されたのは、今回が初めてです。
これについて京畿道は、先週末に京畿道(キョンギド)城南(ソンナム)市のプロテスタント教会などで集団感染が発生したことを受けての措置だとしています。
李知事は、「京畿道で発生した感染者の数は、17日午前0時の時点で265人だったが、その4分の1を超える71人が教会の集会に参加していたことが判明した」とし、「これは新天地イエス教会と関連のある感染者31人の2倍を超える数で、密集した空間での集団感染が急速に増えている」と話しています。