WHO=世界保健機関は、韓国が新型コロナウイルスの検査における革新をもたらしたとして、模範事例としてほかの国にも適用するために取り組むと明らかにしました。
WHOのテドロス事務局長は18日(現地時間)、スイス・ジュネーブのWHO本部で行われたブリーフィングで、韓国では1か月前に地域感染が急速に拡大したものの、これに屈することなく革新的な検査戦略を開発し、検査室の容量を大幅に拡大したと説明しました。
また、感染者に接触した人を徹底的に追跡し、選別された場所で検査を行うとともに、感染が疑われる患者を施設で隔離した結果、新型コロナウイルスは数週間にわたり減少が続いていると述べました。
そのうえで、WHOは、韓国などから得た教訓をほかの国に適用するため取り組むと明らかにしました。
一方、疾病管理本部の国立保健研究院は18日、国立中央医療院でWHOの担当者も参加するなか、新型コロナウイルスの研究のための実務会議を開催しました。
この会議は、韓国政府が主導する臨床コホート研究(対象集団を追跡観察する疫学研究)にWHOが参加の意思を表明したことから設けられたもので、WHOの専門家2人が出席したということです。