政府は、新型コロナウイルス感染症が海外から流入するのを防ぐため、22日から、ヨーロッパからの渡航者全員に対してウイルス検査を行うことを決めました。
検疫の過程で、症状がある人といない人を区別し、症状がある人は検疫所内の隔離施設で、症状がない人は指定された臨時生活施設でそれぞれウイルス検査を受けることになります。
検査で陽性の判定が出た場合は、重症度に応じて、病院または生活治療センターに隔離されます。
陰性判定が出た場合でも、韓国人、外国人を問わず、14日間の自己隔離が義務付けられます。
韓国政府は19日から特別入国手続きの適用対象国を全ての国に拡大しており、全ての入国者は韓国人、外国人を問わず全員が体温検査を受け、特別検疫申告書を提出するなど強化された検疫手続きを受けていますが、特別入国手続きでは症状のない感染者の流入を防ぐことができないとの指摘が出ていました。
ヨーロッパで感染が急拡大しているなか、イタリアやフランスなどヨーロッパからの渡航者で感染が確認された人は今月に入ってから40人となっており、保健当局はヨーロッパやアメリカからの入国者に対し、「14日間の厳しい自主的な自己隔離」を呼びかけていました。