自己隔離の指示に従わなかったことで解雇となった国立バレエ団のナ・デハン氏は、解雇を不満として再審査を申請したことがわかりました。
ナ氏は、国立バレエ団が新型コロナウイルスの感染拡大の予防に向けて団員らに自己隔離を指示した期間だった先月27・28日、日本へ1泊2日の旅行をして、このときの写真を自身のSNSにアップロードしたことにより批判が殺到、これを受けて国立バレエ団は16日に懲戒委員会を開き、ナ氏をバレエ団創設以来、初となる解雇処分としました。
30日、国立バレエ団によりますと、ナ氏は「解雇に該当する事案ではない」として27日、弁護士を通じて再審査を申請したということです。
ナ氏の申請により懲戒委員会が開かれたとしても委員構成は変わらず、国立バレエ団が改めて解雇の決定を下した場合は、訴訟問題になる可能性もあります。
ナ氏は2018年、舞踊家らの恋愛をテーマにしたバラエティ番組に出演し人気を集め、2019年に国立バレエ団の正団員になりました。
一方、16日の懲戒委員会では、ナ氏のほかにも団員2人が、自己隔離期間中にバレエ教室でレッスンを行ったという理由で、それぞれ停職1か月と3か月を言い渡されました。この2人は、再審査の申請はしていないということです。