今月初めに韓国に入国したインドネシア人の男性が、政府の自宅隔離命令に従わなかったとして、8日本国に強制送還されました。
韓国では、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、今月1日から、必要だと判断された場合、韓国に入国した外国人の移動を制限する「活動範囲制限」措置を取っています。
今回、強制送還されたインドネシア人の男性は、今月4日に、仁川国際空港に到着し、入国手続きの際に、居住地について、京畿道(キョンギド)安山(アンサン)と申告していました。当時、男性は法務部から、活動範囲制限の対象に当たるとして、自宅で待機するよう命令を受けましたが、男性は安山ではなく、慶尚北道(キョンサンブクト)・金泉(キムチョン)にある知り合いの家に向かったということです。
法務部は、男性が入国した当時、自宅隔離の対象者であることを通知されたにもかかわらず、うその居住地を申告し、出入国管理法に違反したとして、男性を8日、インドネシアに強制送還しました。
韓国に滞在する外国人が、自宅隔離命令に従わなかったとして、国外退去されるのは今回が初めてです。