総選挙で視覚障害者の議員が当選したのを受けて、盲導犬の国会への入場が許可される見通しです。
15日に行われた総選挙で当選した「未来統合党」の金睿智(キム・イェジ)氏は視覚障害者ですが、当選直後から盲導犬の国会への入場をめぐる問題に注目が集まっていました。
これまで国会は、「議員は、本会議または委員会の会議場に会議進行の妨害となる物や食べ物を搬入してはならない」とする国会法第148条に基づき、盲導犬の出入りが禁じられていました。
これについて国会事務処の関係者は19日、「国会事務処では、金氏の盲導犬の出入りを許可する方針でまとまった」としたうえで、「そのほかにも必要な措置があれば支援する」と明らかにしました。
同じく2004年の総選挙で当選した「ハンナラ党」(未来統合党の前身)の鄭和元(チョン・ファウォン)議員も国会本会議場に出入りする際は、補佐官の助けを借りていました。
金氏の当選をきっかけに所属する「未来統合党」はもちろん、与党「共に民主党」や「正義党」でも「盲導犬の出入りを許可するべきだ」という声が上がっていました。
盲導犬の国会入場が許可される見通しだということを受けて金氏は自身のSNSで、「障害に対する差別のない国会をつくるうえで賛同してくれた方々に感謝の意を表する」と発信しています。