北韓の金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長が手術を受けたあとに重体に陥ったとするCNNテレビの報道について、アメリカのトランプ大統領は23日、ホワイトハウスでの記者会見で、「不正確だと聞いている」と述べました。
トランプ大統領は報道の内容について、「古い文書を元にしていると聞いた。誤報と考えている」と述べました。
その「古い文書」が何かについては、具体的には触れませんでした。
一方、大統領府青瓦台は23日、NSC＝国家安全保障会議常任委員会を開き、北韓の金正恩国務委員長の「重篤説」について、「現在、北韓内部に特異な動向はない」と確認し、否定的な見方を示しました。
政府関係者は、「金委員長が23日まで、最低4日間、東部の元山（ウォンサン）に滞在しているとみている」としています。
韓国軍も、金委員長の専用列車が元山に止まっていることを把握しているということです。
ただ、金委員長が普段、元山に移動する際に使っていた専用機は現在平壌（ピョンヤン）にあり、金委員長の居場所をごまかすための動きである可能性があるとみて、分析に当たっているということです。