中小企業と中堅企業10社のうち6社以上が、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、輸出などにマイナスの影響を受けていることが分かりました。
産業研究院が3日発表した報告書によりますと、中小企業の65.8％、中堅企業の63.6％が、新型コロナウイルスによるマイナスの影響を受けていると答えたということです。
背景としては、展示会をはじめとする輸出イベントの中止や、輸出国での通関・流通手続きの遅延、輸出品の生産と契約に支障が出るなど、様々な要因が挙げられています。
また、今回のアンケートに参加した企業各社は、新型コロナウイルスの影響で、第2四半期の輸出状況も悪化するとの見方を示しました。
産業研究院は、「輸出を行っている中小・中堅企業の半数以上が、新型コロナウイルスによるマイナスの影響に直面している」としたうえで、「マイナスの影響がさらに大きくなると、輸出を続ける力が無くなってしまう懸念があるため、これを解消するための多角的な支援対策を強化する必要がある」と提言しています。