新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響で、飛行機が飛ばなくなり、帰国できずにいた韓国人の小児急性白血病患者が「子どもの日」の5日、帰国します。
外交部などが4日、明らかにしたところによりますと、この子は5歳の韓国人の女の子で、家族とともに日本のチャーター機に乗ってインドのニューデリーを出発し、成田経由で、5日午後、韓国入りするということです。
この女の子は、チャーター機でインドに住む韓国人たちが帰国した日から3日後の先月28日になって、高熱を出してニューデリー近郊の病院に入院したところ、急性白血病の診断を受けたということです。
そして容体が悪化して治療が急がれていましたが、新型コロナウイルスの影響で飛行機が飛ばなくなり帰国ができなくなっていました。
こうした事情をインドに住む韓国人たちがSNSに投稿したことから、インド駐在韓国大使館がインドにあるほかの国の公館に協力を要請したところ、事情を聞いた日本人に席を譲ってもらい、飛行機の乗り換えによる隔離やビザなどの問題についても、日本当局の協力を得ることができ、帰国できるようになったということです。
韓日の間では、インドを出発した韓国政府のチャーター機に日本人40人が乗り、韓国人18人も日本政府のチャーター機に乗って帰国するなど、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響で世界各地で足止めされている自国民を退避させるための協力が増えています。