ソウル梨泰院(イテウォン)のナイトクラブで発生した新型コロナウイルスの集団感染に関連して、これまでに7000件あまりの診断検査が行われたことがわかりました。
防疫当局によりますと、新型コロナウイルスの診断検査はこれまで1日5000~6000件行われていましたが、ナイトクラブでの集団感染の影響で11日は検査件数が1日で1万2000件に上ったということです。
このうち、梨泰院のナイトクラブに関連するものは、7000件あまりだったということです。
潜伏期間を考慮すると、感染発症の確認は13日まで増加傾向が続くとみられています。
このため、防疫当局は先月26日から今月6日まで梨泰院のナイトクラブなどを訪れた人に対しては無料で診断検査を実施していて、検査時には個人情報の保護を徹底するとして、安心して検査に協力してほしいと呼びかけました。
また、性的マイノリティへの差別や嫌悪は、感染者が身を隠さざるを得ない社会的な雰囲気をつくり、結果的に防疫を妨げることになるとして、国民に協力と連帯を呼びかけました。
一方、ソウル市は、梨泰院で新型コロナウイルスの集団感染が発生したとみられる時期の先月24日から今月6日までの間、午前0時から午前5時まで、周辺の携帯電話基地局の近くにいたという通信データ記録がある人1万905人のリストを確保し、診断検査を受けるよう要請するメッセージを送りました。