新型コロナウイルスの集団感染が発生したソウル・梨泰院(イテウォン)を訪れ感染した学習塾の講師が、生徒に感染を広げた事例が発生したことを受けて、教育当局は、学習塾に対し、厳格な感染予防策である「社会的距離の確保」措置を再び適用することに決めたほか、遠隔授業の実施を強く勧告し、防疫ルールを守らなかった場合は営業停止などの行政命令を出すとしています。
ソウル市とソウル市教育庁も、ソウル地域の学習塾と教習所2万5000か所に対し、感染予防策である「生活の中での距離の確保」の指針を守っているかどうかについて、来月19日まで特別点検を行うとしています。
特にソウル市は、英語の学習塾や大学進学適正試験のSAT対策塾など1200か所については、指針を守らなかった場合、集合禁止行政命令など強力な措置を取るとしています。
英語の学習塾を特に取り上げて言及したのは、一部の外国人講師が梨泰院地域を訪れた事例が確認されていることが背景にあります。
14日午前までの時点で、梨泰院地域を訪問したと申し出た外国人講師は合わせて53名となっています。
ソウル市は、カラオケやネットカフェなど学生の利用が多い施設についても、指針に違反した場合は集合禁止などの行政命令や告発など段階的措置をとる方針です。