新型コロナウイルスの感染拡大が長期化する中、京畿道・高陽(コヤン)市の保健所では、コンテナの中から窓越しに行う新たな検査方式「ウィンドウスルー検査」が取り入れられることになりました。
高陽市によりますと、夏の暑さや梅雨に備えて、選別診療所の医療スタッフの安全と健康を守るために、2週間の検証期間を経て、ウィンドウスルー検査を取り入れるということです。
ウィンドウスルー検査は、コンテナの中に検査と疫学調査に必要な装置を配置し、医療スタッフが防護服などを着用しない状態で、窓に固定されたラテックスのゴム手袋を使って、検体を安全かつ簡単に採取する方式です。
ウィンドウスルー検査を取り入れることで、防護服やゴーグル、手袋、マスクなどを着用せず、迅速に検査を行えるため、医療スタッフの体力の消耗を防ぐほか、患者の対応もしやすくなるということです。
また、医療廃棄物や検査のための準備時間を減らすことにもつながるということです。
この保健所の所長は、「新型コロナウイルスとの戦いが長期化する可能性が高い中、医療スタッフや関係者の安全を最優先に据えたウィンドウスルー検査を行うことで、夏の暑い時期や梅雨に備える」と話しています。
一方、高陽市は、全国の自治体に先駆け、ドライブスルー方式の選別診療所を2月下旬から運営し、世界的な関心を集めたところとしても知られています。