韓国戦争勃発から70年を迎えるのにあわせて、韓米同盟の重要性を強調する決議案がアメリカ上院に提出されました。
アメリカ共和党のコリー・ガードナー議員と民主党のエドワード・マーキー議員は現地時間の11日、韓国戦争勃発から70年を迎えて、韓米同盟が相互利益となっていることや、国際的パートナーシップとして変貌してきたことを強調する決議案を共同発議しました。
決議案には、1950年6月25日は血で結ばれた固い韓米同盟の始まりを象徴する日で、韓国とのパートナーシップはアメリカの北東アジア外交政策の中心軸となっているという内容が盛り込まれています。
また最近、韓国政府が新型コロナウイルスの診断キットやマスクをアメリカに提供したことを挙げ、この70年間、韓米同盟は安全保障関係から包括的協力関係に変貌してきたとしています。
なかでも、アメリカ軍を韓国に駐留させるのは、アメリカの国益にかなうと強調し、第3者の攻撃などに対抗するため、韓国駐留アメリカ軍は常に準備状態にあると評価しました。
名指しはしなかったものの、最近、高まっている北韓の脅威を指したものとみられます。
さらに、韓国駐留アメリカ軍が献身的な韓国人労働者の貢献に依存しているとし、韓国駐留アメリカ軍の駐留経費負担に関する特別協定(SMA)締結に向けた交渉のようなデリケートな問題には直接触れずに、韓米同盟の価値を遠回しに強調しました。
一方、韓国政府は、韓米間で韓国駐留アメリカ軍の削減については議論していないと明らかにしました。