アメリカのCNNテレビは８日、民間の衛星写真を公開し、「北韓の平壌（ピョンヤン）付近にある核弾頭製造施設と思われる場所での活動が確認された」と伝えました。
この衛星写真は、アメリカの民間企業、プラネット・ラボが撮影し、ミドルベリー国際問題研究所が分析したものです。
ミドルベリー国際問題研究所のルイス所長は、平壌付近の元魯（ウォルロ）里にあるこの施設について、「核施設とみられるあらゆる特徴を持っている」としたうえで、「自動車やトラック、コンテナなどが行き来している点から、この施設は依然として核兵器を製造している」と主張しています。
ミドルベリー国際問題研究所によりますと、この施設では2018年６月の米朝首脳会談や、2019年６月に板門店（パンムンジョム）で行われた首脳会談当時も製造活動が確認されています。
CNNによりますと、この施設は、2015年にアメリカのジェームズ・マーティン不拡散研究センターによって初めて確認されましたが、当時は北韓の核プログラムと関連してどのような役割を遂行しているのかを特定できないという理由から、外部には公開されなかったということです。