ソウル近郊にある仁川(インチョン)市の一部地域の水道水から幼虫が出たという通報が相次いでいるなか、ソウル市や京畿道(キョンギド)北部の坡州(パジュ)市でも同じような通報があり、住民の不安が高まっています。
仁川市西区一帯の水道水から幼虫が発見されたという通報はこれまでに600件を超え、仁川市が直接幼虫を検出したのは160件あまりに上ります。
ソウル市永登浦(ヨンドゥンポ)区や中区、坡州市のマンションでも同じような通報があり、水道事業所が現場調査を行っています。
しかし、最初の通報から10日以上が経っていますが、正確な原因はわかっていません。
仁川市は先週、公村(コンチョン)浄水場で幼虫が発見された際、外部から飛んできた虫が活性炭フィルターに産卵したものとみられると説明していましたが、19日、公村浄水場とは異なり虫が入れない密閉型の富平(プピョン)浄水場でも幼虫のような物体が発見されたため、正確な原因の把握に努めています。
これとは別に環境部は、全国の浄水場や配水池480か所あまりに対して緊急点検を行い、衛生状況を調べています。
仁川市は通報があった地域の住民に水道水の飲用を控えるよう呼びかけ、飲用水などを支援しています。