ソマリア沖・アデン湾に派遣されている韓国海軍は、今月16日と17日の2日間、日本の海上自衛隊やスペイン海軍と海賊対処共同訓練を実施したことが分かりました。
韓国の合同参謀本部によりますと、今月16日と17日の2日間、アデン湾の海域で韓国海軍の駆逐艦「大祚栄(テチョヨン)艦」と海上自衛隊の護衛艦「おおなみ」、スペイン海軍のフリゲート艦艇「サンタマリア」が海賊対処共同訓練を行ったということです。
軍関係者は、「今回の訓練は、EUソマリア海軍司令部が主管して行われ、韓国の海軍と日本の海上自衛隊が参加した」としたうえで、「初めての訓練ではなく、現地に派遣された国が共同で定期的に行う訓練だ」と話しています。
アデン湾で韓国の駆逐艦が、日本の護衛艦と海賊対処訓練を行ったことが公開されたのは3年ぶりで、軍の消息筋によりますと、アデン湾で日本の護衛艦と訓練を行ったのは、ことしに入って初めてだということです。
日本の防衛省・統合幕僚監部によりますと、今回の訓練の目的は「海賊対処能力及び海賊対処に係る連携の強化」と話しています。