新型コロナウイルスの感染拡大が続いたことし上半期に、銀行の預金残高がこれまででもっとも多く増えたことがわかりました。
韓国銀行の27日の発表によりますと、銀行の預金残高はことし6月末の時点で、去年末に比べて108兆7000億ウォン増えて1858兆ウォンだったということです。
上半期に銀行の預金残高がこのように急激に増えたのは初めてで、新型コロナウイルス感染症と関係があるという見方が出ています。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響を乗り越えるため、政府が未曾有の金融、財政政策を総動員し、すべての国民に災害支援金を支給しましたが、そのほとんどが消費に回らず銀行に預金されたというのです。
韓国銀行の関係者は、「急激に増えた預金残高は、急激に増えた貸し出しとも関係があるとみている。個人や企業が危機的な状況を迎えて、融資を受けて現金を確保したものの、すぐには使わず、預金として確保した可能性がある」ということです。
これは、韓国だけの現象ではありません。
イギリスの経済紙「フィナンシャル・タイムズ」は、「最近急上昇している貯蓄率は、世界の中央銀行に政治的なジレンマを与えている」と題した記事で、「新型コロナウイルス感染症の状況で、個人の貯蓄が急激に増加したため、通貨量の供給を増やしていた政府や中央銀行は、今後の金融・財政政策をどのように取るべきか、困惑している」と報じました。