医学部の定員拡大など政府の医療政策に反対する研修医らが21日、一斉に診療を休むストライキに入りました。
総合病院で勤務する研修医は21日午前7時、今月7日に続いて2回目のストライキを開始しました。
この日から23日にかけ、研修年数に応じて順次にストライキに入ります。
ストライキの期限は未定です。
ソウル市内の主な病院はストライキに備え、予定していた手術の延期や人員の再配置などの対応をしていますが、ストライキが長期化すれば、影響は避けられないものとみられています。
ストライキの背景には、政府が先ごろ、2022年度の学年から医学部の入学定員を一時的に増やして10年で4000人の医師を追加で育成し、医師の地域偏在を解消するという方針を発表したことがあります。
これに対し、研修医でつくる大韓研修医協議会は、政府の政策は、首都圏と大型病院への偏在をさらに深刻化させるものだと主張しています。
26日から28日は、開業医を中心とする医師団体、大韓医師協会による2回目のゼネストも予告されています。
大韓医師協会と保健福祉部は19日に緊急会合を開きましたが、意見の隔たりを埋めることはできませんでした。
政府と医療界の対立が続くことで、新型コロナウイルス感染症の治療体制にも影響が出るのではないかという懸念が出ています。